
獣医になるのは医者になるより難しい、と言われているその理由のひとつに、獣医学科そのものの数が少ないということが挙げられます。全国に獣医学部のある大学は国公立私立含めて16校しかありません。加えて、一部の私立大学で未だに行われているような裏口入学も、獣医学部ではほとんど通用しないと言われています。医学部志願者並み、偏差値70以上はないと厳しいようです。
医療技術の進歩や食生活の変化により、日本人の寿命は飛躍的に伸びました。それと同時に、かつては番犬として外で飼育され、エサも残り物を与えられていたペットにも変化が訪れています。室内で飼育され、家族の一員として扱われるようになり、ジステンバーやフィラリアなどの伝染病に感染する機会も減りました。高齢化社会により、動物病院にかかることをはじめ、高い医療水準を求められる状態が、ペットの世界にも広まっているのです。
現在はペットブームということもあり、ペットを自分の子供のように可愛がる人が増えてきています。子どもがいない、あるいは既に子どもが独立した、あるいはこれから生まれてくるわが子のための情操教育のためにとペットを飼い始める夫婦は非常に多いですし、一人暮らしの独身の方でもペットがいるから特に寂しさを感じない、という人も少なくありません。動物病院の増加で、治療をすぐに受けられやすいというのもペットブームの要因の一つでしょう。
かつてペットは、他人の家で生まれた子どもを引き取ったり、あるいは地元のペットショップで購入するのが一般的でしたが、現在はインターネットのオークションや通販、そして深夜まで営業しているペットショップの台頭により、様々な方法で簡単にペットを入手できるようになりました。しかし、これらは無責任なブリーダーや販売店、飼い主を増加させる原因になっています。
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